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私にアニメを教えてくれた4人の師匠その①

こんにちは。お元気ですか?私はまぁまぁですね。頭痛が酷いです。

さて、私にアニメや描きとしての生き方を教えてくれた4人の先輩方をご紹介したいと思います。

その①まずはI藤さん。
前のスタジオの先輩というか師匠というか……。
ジブリにいたひとで、紅の豚や思い出ぽろぽろをやっていたと言っていました。同期は確か、もののけ姫や、千と千尋の神隠しの作画監督の安藤雅史さんで、半年後輩がエウレカのキャラデの吉田健一さんと言っていました。
元々学校が同じだったのと、私もその学校に通っていたので親近感も湧いた制か、よく話してくれました。

I藤さんには、レイアウト、原画、普段のとかイメージボードとか見てもらい、修正とかアドバイスとかの考え方とか捉え方とか沢山教えてもらいました。
そして、いつも「陽子(私)ちゃんが1人前になったら、今度はあなたが下の子に教えてあげなさい」と言われていました。
I藤さんには、以外でも人としての生き方を良い意味でも、悪い意味でも教わった気がします。
初めて、私と同じ価値観を持っている人に出会えて、更に先を行く考えを持っていたI藤さんを尊敬していました。

何よりも、作画監督、演出一人で一本やっていて、更に同時に五本別の作品も作画監督として回していて、手が早く、キャラの描き分けも引き出しも多く、そして誰よりも上手く、下書きもせずに一発描きで、全てのカットを作画監督の時点で原画にする事もやり、という偉業が私には圧巻でした。
こんな人が世の中に存在するのかぁと驚きました((((゜д゜;))))

「人なんてすぐ死にたくなる生き物」
「辛ければ描きなんて辞めればいい、他の生き方もある」
「魂のない描いたってしょうがない、お客さんが何を求めているのかを忘れてはいけない」
「何を伝えるべきなのかを常に考えなければいけない」
「机にかじりついて上手くなったって、心が成長していなきゃ何の意味もない。絵なんていずれ上手くなる、外出て遊ぶことも必要、もっと大事なこと見つけてこい」
「自分が作品に引っ張られる事も沢山あるから、自分のやる作品は選びなさい」

「何のために絵を描くのか忘れちゃいけないよ」

みたいな事人生経験を沢山話してくれました。
私が劇場版のエウレカセブンの原画をやらせでもらうとき、I藤さんが作画監督だったので「吉田さんの作品ずっとやりたかったんです、嬉しい」
というと、「○○さんの作品やりたいって言うんじゃなくて、陽子ちゃんの作品をやりたいって言われる方にならなきゃダメ!期待してるから、頑張って。」
って言われたのがいろんな意味で衝撃で、嬉しかったのを覚えています。

私がそのスタジオを去るときも「戻ってくる時は教えて」と言われたまま、I藤さんも別のスタジオに移ってしまったり大人の事情がありまして、すいませんお教えしてません。(笑)

でも、本当の心の内を鋭く見抜いて、ダメだと思った人は基本的には無視、無干渉。やれば出来るかも知れないと思った人にはアドバイス、調子に乗ってる人には非難、罵倒?を。自分に正直なお人でした。
でも、人を信用してない所はあるけれど、優しい人なんだと思います。

自分自身が若いとき好き勝手にやっていて、左手の中指を切断されかけた時、周りの人がいろいろやってくれて、切断せずに済み、人のありがたみに気付いたんだと言ってました。(ヤクザではありません、事故です)
私はI藤さんの背中をいつもみて、どうあるべきか教えてもらい、育った気がします。

その②Sさん。
私に0から絵の描き方、パースの取り方、レイアウトの描き方を面倒見てくださった人です。
Sさん事態、元々アニメーターを志してしたわけではなく漫画画材屋でバイトしていたと言っていました。
月に2回、漫画家コースの先生を小、中学生相手にやっていた事もあり、女性だったので、教え方がとても上手かったです。
劇場の演出とかもやってる人なので、演出的な事を言われることが多かったかも知れません。

そして、私は18才から本格的に絵を描き始めた事もあり、ド下手だったので、かなり苦戦してたと思いますが、最後までさじを投げずに助けてくれました。

やる気と根性だけはあったので、それだけで買われたのだと思います。
だから、私はSさんの前には必ずスタジオ入りし、Sさんが帰るまで帰らないという生活をしていたので、12~16時間労働は普通でした。家もチャリで10分くらいのアパートに越しました。

レイアウトをチェックの時に70%位直されていたので、私は人よりも倍時間を描けないとレイアウトが上がらない為、死にかけました。(笑)
また、新人だった私は、仕事の取り方が分からなすぎて3本~5作品が被って同時進行で別の作品をやっていたので、帰れないことも徹夜も多く、金もなく、またまた死にかけました。(笑)
倒れて点滴打ったりしてたなぁ…。バカだった(笑)

Sさんには「お願いだから辞めることだけはしないで」と言われていましたが、罪悪感で辞めるということが言えず、そっと去りました。
Twitterで多々、私や同僚の悪口を言われている様でしたが、私は本当に感謝してます。(>_<)
今度Sさんは監督をやるそうで、上手くいってほしいなと思います。
力になれればいいのですが、アニメーターに戻ったこと、辞めた事すら言えてないので、祈ることしか出来ません。(笑)

私はこのスタジオで七年間教えてもらっていました。この財産は今の仕事にも十分生かされています。
私は本当に人に恵まれているんだと感じました。
そして、画力と他にも人徳が必要だということも教えてもらいました。

10才~20才離れている先輩だったので、アニメーターの老後についても話せて良かったです。

その②に続く……。

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

旅立

私はこのスタジオを去ることになりました。

たった3ヶ月ちょっとの出来事なのに、とても濃厚な毎日でした。

アニメーターという仕事に絶望を感じて辞めてから2~3年経っていました。
最初に入ったスタジオも、みんな仲良かったけど、給料は高校生のお年玉程度で、そこから会社に三割引かれて、チェック料も引かれて、国にも一割引かれて、手取りは半分で、高校生のおこずかい程度の額で生活しなければいけませんでした。
もちろん出来る訳もなく、出来る限り技術を学んで修得したら辞めようと思っていたので、私の同期は8人いて、誰一人残りませんでした。

そんな荒修行の様な生活は六年ほど続き、突然スタジオを辞め、アルバイトしながら漫画を描き、持ち込みをする日々。
もちろんデビューしてないので漫画家では無いので収入はありません。

私はこれからはデジタルの時代なので、デジタル使えると仕事の幅が広がるぞ!と思い、ハローワークでやっている求職者支援訓練というタダで半年みっちり勉強出来る学校に通い始めました。
遅刻も電車による遅延も欠席扱いになったり、出席率80%切った途端にクビになるというハードな毎日でしたが、
Webクリエイター科で、photoshop、illustrator、FLASH、HTML,CSS,プログラミング、ドリームウェイバー等、がっつり勉強して、Webクリエイター上級試験に受かり、一人でHP作れるまでになりました。

その後、絶対に就職しなければいけなかったので、ゲーム会社に就職しました。アニメ会社と比べると、ちゃんと給料も払ってもらえるし、定時で帰れる日が多いし、土日祝日休みなので、楽でした。
でも、私は何か物足りなさを感じていました。やっぱりゲームは待遇が良いけど、私にはアニメの様な感動する、作品が創りたいと強く思いました。 

映画一本で人の人生は大きく変わる…。

私がアニメに興味を持ったのは三歳位の事。お風呂屋さんで、天空の城ラピュタを観たとき、背中に電撃が走り、心が熱くなりました。内容は、途中からだったし、三歳だしよく分からなかったけど、とにかく凄くて圧巻で感動の衝撃を
受けて泣きそうになった事は今でも覚えています。
それから、もっと観たい!と思うようになりいろんなアニメを観た気がします。
ジブリのビデオを全部観て、だけどもっともっと観たくて探したけど無くて、だったら自分で自分のみたいものを創ろうと、漫画の構想を考え始めたと思います。
小学生の時、少女漫画を描いていたけど、今考えるととても恥ずかしいものだったな。

中学生の時、手塚治虫さんのブッダと、宮崎駿さんの風の谷のナウシカの漫画に出会い、なんて深いんだろうと涙が出ました。いつかこういう人の思想や理念をひっくり返すような作品を作りたいと強く思いました。

高校では美術科に行くつもりだったのだけど、周囲の反対が強く、私は行くことが出来ませんでした。それが今でも心残りで、高校生の時の私はグレていました。(笑)

専門学校に、大人になったら自分でお金を返す奨学金で無理やりアニメーション科に入って、やっぱり周囲との画力の差は歴然だったけど、人間もまともに描けない0スタートで、毎日三時間睡眠で二年間よく耐えたと思うし、卒業制作で初めて監督やらせてもらって、もっとうまくならなきゃ、いろんな事学ばなきゃって分かって良かった。
作画期間も3ヶ月しかなくて、一日3カットレイアウトから動画までやらないと堕ちるというタイトなスケジュール…絵が描ける人は作画監督1人しかいないという絶望的な環境で、よくまぁ賞まで取れたなと思います。
トータルで二千枚描いたみたいで、ビックリ。
そんなボロボロの卒業制作だけど、学校見学に来てた高校生が感動して泣いてくれたらしくって、形はぐちゃぐちゃになってしまったけど、中身の想いは伝わったのかな?って少し安心しました。

その後苦行のアニメーター生活が始まり、ご飯が三食食べられない生活で、今より10キロ近く痩せていて、徹夜ばっかりでカップラーメン食いすぎで胃腸炎になって点滴打ったり、交通事故に会ったりしながら二度と戻るもんか!と決めて辞めて、また今アニメをやっているのが不思議…。
この先私は何処へ向かうのやら…。

だけど、このスタジオコロリドでいろんな人と出会えていろんな刺激になって、初めてまた戻ってきたいと思えたスタジオだったから、今よりもっとレベル上げて役に立てる人になって戻りたいと思います。
それまでは戻るの止めようかなと…。

漫画も出来たら短編二本は描きたいから、もしかしたら半年は戻らないかも。
最近は個人でPV制作の依頼も来るようになったから、映像サンプル作りたいし。

でも、本当に皆良い人で良かった**
いい影響を与えてもらった、皆のために頑張らなきゃと勝手に思える*
もう1人じゃないし。
パワーを貰える。

本当っ、皆、愛してるっ(*≧Δ≦) きゃっ!

ありがとう(*^^*)

台風のノルダ公開まであと2日!!!




『台風のノルダ』から教えてもらったこと

皆さんこんにちは。
やっと休みを頂きました。
最後はまさかの二連泊して、完徹という……自分でも笑ってしまいます。
でも、一週間位連泊してる人とか居るので、凄い根性だと思います。頑張れっ。
でもしっかりご飯は食べて寝て風呂入ってほしい…

私が新しいスタジオで、新しいスタッフとご一緒させていただいて、とても良い刺激を受けました。
とにかくみんな若く、個性が強く、エネルギー有り余ってますね。

動画チェッカーの栗さんは尋常じゃないくらい面白いのに仕事しっかりやってて、ちゃんと人に気を使える有能な人だし。

キャラクターデザインの石田さんは、アニメに対する熱意がすごいし、上手いし、なのに御神木みたいな優しい不思議なオーラ纏ってて、妖精に好かれそうな人だし、最後まで腹据えて絵を描くし。

監督の新井さんは、陽気だし、いろんな意味で変わってるけど、スタイルはいいし、楽しく絵を描ける人だし、羨ましいなーと思ったり、画に対する執着すごいし、アニメーターの意を尊重してくれたり、アニメーターを信用してくれたり、人の事決して悪く言わなくて、和を大切にしてくれる良い人だし。

制作の鈴木さんは、クリエーターを大切にして、良いものを創りたいという『』凄いし、対応が素晴らしいし、相手を尊重して、負の部分は全部一人で背負ってるし、泊まり込みハンパないし、根性凄いなと尊敬するし。
今までの制作さんの中で群を抜いて一番だし。

作画監督の川尻さんは、時々猛烈にいろんな意味で怖いけど、絵に対する姿勢尊敬出来るし、絵に対してのプロフェッショナル度凄いな~と思ったし、最後まで修正載せる粘り強い人だし。

原画のまさきさんはトーク力凄いし、何にでも対応出来るし、ツッコミ上手いし、でも和を大切にするし。シリアスとふざけてるときの差が笑えるし。

原画の村山さんは京都アニメーションの人だからやっぱり動きとか絵とか上手いし、1カット原画枚数100枚描いたとか凄すぎるし。笑
凄く優しい人だし、絵も優しいし、年下なのに兄みたいだし。

他にも尊敬する人いっぱい。ここでは書ききれない…
いろんな事学びました。私の人生に大きな影響を与えてもらいました。
やはり、アニメーションは皆で創るものだなと。仲間がたくさん出来ました。
やっぱり、集団で作業するというのは漫画とは違う、強みですね。

もっともっと人に影響を与えられる作品を根本から創りたいと思いました。
先代の手塚治虫さんや宮崎駿さん達は私達にたくさんの《答え》を教えてくれました。
だから次は私達が後世に何か大きな《答え》を遺していかなければならないし、
そうするべきだと思います。

コンビニとかでお金を払ってもらえるのはパンやおにぎりなどの物質。
アニメや漫画をお金払ってもらえるのは、それは『』と『』だと思ってます。

台風ノルダ』6月5日公開致します。そんなたくさんの個性の強いスタッフが徹夜しながら、皆さんにを届けるために創ってます。

三週間しか上映しませんので、是非気になったら観ていただけると幸いです。

皆様が幸せになりますように、願いを絵に込めて。
      スタッフ一同 代理 曄月陽

あ、『陽なたのアオシグレ』も同時上映です!!



テーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ
ジャンル : アニメ・コミック

泊まり込み

久々の更新。
物凄く忙しくて日曜もゴールデンウィークもなかった、昨日は新しいスタジオで初めての泊まり込み。
寝れないかと思ったけど、グウグウと寝ていて、爆睡した。アイマスクは必須だ。
寝相の悪い私は何度も壁を蹴った気がする……
床が絨毯でとても硬く、腰に負担がきた。足がむくんだので、椅子の上に足を乗せて寝ていたけど、気付いたらローラー付の椅子がコロコロ行ってしまっていた。
会議室の中の1つの狭い方で寝ていたんだけど、途中で誰かも寝に来るかなと思ったけど皆気を使って譲ってくれてたんだろう。誰も来なかった。
風の音がごうごうと聞こえたけど、とても心地よかった。
ソファーにある枕はケモノの匂い付でリセッシュは必重要品。
臭かった。

朝起きると何故か髪に鳥の羽が付いていた。おや?

制作さんは私が寝てる間もずっと仕事していたみたい。30分睡眠だとか。
どんまい。

寝てる時ふと昔いたアニメ会社のことを思い出した。
やってることは同じだけど、心の持ちようは違う。
私は今幸せなのかもしれないと思った。

みんなとても親切で人として扱ってくれる。人間としてしっかりしている人が多い。一度業界を離れた私を受け入れてくれた。
ここのスタジオに入ったきっかけも何か強い縁を感じたから。
なんか分かった気がする。

私が出来ることは些細な事かもしれない。だけど、がんばることは出来る。

いつか私がもっと大きな人になってまた皆と一緒に仕事したいと思った。

今月で一旦抜ける事になるけど。

私は何か大きな財産を貰った気がする。

人との出会いは財産だ。心を温めてくれる。もう少し生きてみようかなと思える。
私はアニメーター人生の中で一番幸せなのかもしれない。
幸せをくれたみんなが幸せになりますように。
日々願う。

NHKニュース、アニメーターの低賃金について

今日NHKで若手アニメーターの平均年収が110万円ってニュースになっていました。やっとニュースになったの!?って思いましたが、第一歩進んだんだなぁと思います。
調査してくれたアニメーター、演出協会の人に感謝(^人^)感激。

アニメーターが儲からない仕組みを変えるチャンスです。
本当にこまままじゃ後数年後には若手アニメーター居なくなります。
ベテランで名前の売れている人は、大手で拘束料貰っていますが、それにしても1日11時間以上、徹也もあるこの業界、才能や職人の技術もある人がこんなに少ない給料なんだとビックリするでしょう。
下請け会社は完全出来高制が多いし、ひどいところだと収入の三割会社に引かれたりするし。
ほんと、奴隷の様な扱いです。
アニメーターには印税がそもそもない。
拘束時間が長いからバイトが出来ない、外の世界から遮断されてるところも有るので、おかしな世界に居ること自体分からなくなってくる。
サービス精神が強いので、給料低くても、より良い良い物を目指してしまう。
でも、上の人はその上がりを見ていないから評価してもらえない。

問題は山積みです。私が前に居た会社は同期が8人いて、全員辞めました。
その次の代も全員辞めました。
人が足らないから新人を入れるんだけど三年以内に居なくなって、また足して…の繰り返しで若手が全く居なくなる。ベテランは固定給出してくれる大手に行く。

そんな悲惨な状態です。

アニメーターになるのも試験が有りますから、容易では有りません。

撮影だとパソコン使って早く出来るので、月30万以上とか稼ぐ人いっぱい居るみたいですが、アニメーター(作画は)平均6~8万以下でしょう。
物によりますが。

撮影の人が給料高いとも思いません、撮影はギリギリのスケジュールで秒単位で仕事しますから徹夜ばっかりでキツいのも分かるので当然だとおもいます。
 しかし、 なぜ才能があって絵が描けるアニメーターはこんなにも低いのでしょうか。

才能のある人たちが潰されていく現実に、私は怒りさえ覚えます。
理不尽では無いでしょうか?

私はそんな世界を変えていきたいと思っていますが、容易ではない。
誰かが何とかしてくれる…と思ってる人も多い。その誰かって誰ですか?居るのでしょうか?
おかしいと気付いた人が行動するべきです。
だから私は度々、ブログで綴っています。
誰かに止められようとも辞めません。

私の力は本当に弱い。
だから力のある人に助けてもらいたいのです。

プロフィール

曄月 陽(はなつきよう)

Author:曄月 陽(はなつきよう)
ホームページ http://redsuncat.wixsite.com/redsuncat
twitter https://twitter.com/RedSunCat

作家【漫画家・アニメーター・ソシャゲアートディレクター・イラストレーター・絵コンテ】etc…

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